電動パワートレイン市場、26年に世界で66兆円

調査・データReport Ocean（レポート・オーシャン）はこのほど、電動パワートレイン（エンジンで作られた回転力を駆動輪へと伝える装置類）の世界における市場規模が2026年に6047億4000万米ドル（66兆5000億円）に達するとの予測を明らかにした。各国の政府や、物流事業者など産業界が環境負荷低減策として推進する電気自動車（EV）の普及がいっそう加速すると分析。EV開発に必要な技術力も飛躍的に向上するとしている。

バッテリーや電気モーター、トランスミッションなどで構成される電動パワートレインは、EVの動力源として重要な構成要素だ。同社は、EV普及のスピードを予測する観測指標として有効との判断から、電動パワートレインの市場予測を算出した。

同社は、二酸化炭素の排出にかかる規制の強化により、2020年代より本格的なEVの導入が始まると予想。市場展開の加速と並行して、技術力の向上も進むことから、ガソリン車やディーゼル車など化石燃料で駆動する内燃機関の自動車は、急速に市場で勢力を失っていくとした。原油価格の高騰もEV普及を後押しする要因になると指摘した。