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▲NSU BRILLIANCE（出所：NSユナイテッド海運）
調査・データNSユナイテッド海運（NSU）は28日、日本製鉄と豊田通商ペトロリアム（シンガポール）の2社と協力して、日本製鉄向け大型鉱石船「NSU BRILLIANCE」（NSUブリリアンス）にシンガポールにてバイオディーゼル燃料を供給するとともに、同船が鉄鉱石の積出港がある南アフリカ共和国に向かう途中でバイオディーゼル燃料による試験航行を実施したと発表した。
今回採用したバイオディーゼル燃料は、マレーシアで収集した廃食用油を原料として精製。廃棄処分予定のものを再利用することから、従来の化石燃料と比べて温室効果ガスの排出削減効果を期待する。廃食用油はバイオマスやバイオエネルギーの認証制度として欧州で広く採用されているISCCを取得。原料のトレーサビリティを確保している。
バイオディーゼル燃料は既存の舶用エンジンで使用可能であり、船舶で使用する燃料供給のための既存インフラを活用できる点で汎用性の高い低炭素燃料だ。NSUは今回の試験運行を契機に、サプライチェーンにおける海上輸送の温室効果ガス排出削減を目指すとともに持続可能な社会の発展に貢献していく。
■NSU BRILLIANCEの概要
全長：329.95メートル
全幅：57.00メートル
載貨重量トン数：24万9989トン
夏季満載喫水：18.026メートル
完成：2019年12月
船籍：リベリア
造船所：名村造船所
