メディカルGhostDrift数理研究所(東京都新宿区)は28日、オンザリンクス(広島市中区)と共同で進めていた医薬品コールドチェーン向け機械検証システムの実証実験(PoC)第1弾を完了し、ソースコードやサンプルデータ、再現手順を公開したと発表した。
医薬品物流では、輸送中の温度管理や封印状態、受領者の確認など複数の記録が残される一方、それらを一件ごとの引き渡し判断の証跡として結び付けることが課題となっている。両社はオンザリンクスの物流システムの知見とGhostDrift数理研究所の機械検証技術を組み合わせ、必要な記録を検査し、温度指標を再計算した上で、条件を満たした場合のみ引き渡しを認める仕組みを実装した。
実証では、封印(seal)や管理移転(custody)、温度ロガー(logger)、温度記録(temp_rec)を検査し、温度逸脱量や逸脱面積を独自に再計算する機能を実装した。判定結果は「RELEASE(引き渡し可能)」「HOLD(証拠不足)」「QA_REVIEW(要追加確認)」「REJECT(条件不成立)」の4段階で自動判定し、RELEASE以外の場合は後続区間の評価を停止する。判定基準や実行結果は記録され、同じ入力・ルール・実装で再実行することで判定結果を検証できる。
両社は今回の成果をコールドチェーン分野で発展させるとともに、設立準備中の広島AI(人工知能)アシュアランス協議会が策定を進める「広島AIアシュアランス・プロトコル」の初期実装として展開する。また、オンザリンクスの物流DX(デジタルトランスフォーメーション)基盤「YUKAI」への搭載も検討し、荷主や倉庫、運送会社など企業やシステムを越えて検証可能な物流情報基盤の構築を目指す。
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