調査・データアセンド(東京都新宿区)など5社が4日公表した「運送会社の原価活用・コスト上昇対応に関する実態調査」によると、直近1年間で運送原価が5%以上上昇したと感じる事業者は89.9%に上った。一方、上昇分の半分以上を運賃に反映できた事業者は27.3%にとどまり、コスト増を十分に転嫁できていない実態が示された。
調査は、実運行を行うトラック運送事業者を対象に、6月9日から30日までウェブアンケートで実施し、198社から回答を得た。原価が10%以上上昇したとする回答も50.5%を占めた。
原価を全社的に記録・集計している事業者は60.1%だったが、分析や改善まで活用できている割合は27.3%だった。調査では、価格転嫁の差は車両台数による企業規模よりも、原価をどの単位で把握し、交渉や経営改善に使えているかによって大きくなる傾向が出た。
コース別や案件別まで原価計算を行う事業者では、コスト上昇分の半分以上を運賃に反映できた割合が35.2%となった。全社単位や営業所単位にとどまる事業者は16.1%で、2倍以上の差が生じた。原価を分析・活用できている事業者に限ると、半分以上を転嫁できた割合は40.7%だった。
価格転嫁に向けた施策では、運賃交渉の実施率が91.4%で最も高く、最も効果があった施策として挙げた割合も63.7%に上った。原価を活用できている事業者は、運賃交渉を含め平均3.96施策を実施し、記録だけにとどまる事業者の2.6施策を上回った。
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