Dプロみえ朝日町で｢いきもの共生｣認証、大和ハウス

▲Dプロジェクトみえ朝日町の外観イメージ（出所：大和ハウス工業）

拠点・施設大和ハウス工業は12日、開発中の物流施設「Dプロジェクトみえ朝日町」（仮称）が、中部地方の物流施設として初めて「いきもの共生事業所認証」（ABINC認証）を日本トランスシティとともに取得した、と発表した。施設は、日本トランスシティが2023年6月30日の完成と同時に取得することになっている。

同施設では計画地とその周辺に生息する植物や鳥類、昆虫類などを対象に自然環境調査を実施し、周辺環境との調和や地域の生物多様性に配慮した整備、地域共生活動を計画した。

整備計画では、地域の生態系に配慮してコナラやヤマザクラ、ツツジ類、ヤマハギなどの在来種から草木を選定。計画地は三重県が準絶滅危惧種に指定するコチドリの生息地に近接しており、コチドリの営巣環境を整備するために砂や小石を敷いた環境を整備する。

▲生態系に配慮し整備された施設周辺（クリックで拡大）

地域共生活動では、地域住民と連携して周辺の水田や水路などに生息するメダカ、ドジョウなどの生き物を、敷地内に整備した水辺のあるビオトープエリアに放流。長期的に保全活動が維持されるよう、自然観察イベントや環境教育プログラムなど地域住民と連携した維持管理を計画している。

■「Dプロジェクトみえ朝日町」（仮称）の概要
名称：Dプロジェクトみえ朝日町（仮称）
所在地：三重県朝日町大字埋縄
敷地面積：7万7403.45平方メートル（2万3414.54坪）
延床面積：6万4203.81平方メートル（1万9421.65坪）
構造：鉄骨造3階建て
着工：2022年7月1日
完成：2023年6月30日