川重、クミアイナビ向けLPG燃料VLGC受注｜短報

荷主川崎重工業は27日、シンガポールのKUMIAI NAVIGATION（クミアイ・ナビゲーション）向けに、新型の大型LPG（液化石油ガス）・アンモニア運搬船（VLGC）1隻の造船契約を締結した。同社向けのVLGCは3隻目で、2026年に完成予定。

低炭素なエネルギーとして既に使用されているLPGと、脱炭素社会での新たな燃料として期待されるアンモニアを同時に運搬することが可能。さらに、船体主要目を大幅に変えることなく従来船型よりカーゴタンクの容積を増量し、世界の主要LPGターミナルに入港することができる。

燃料には、LPGと低硫黄燃料油を使用できる。LPGを燃料とする場合、燃料油使用時に比べ、排気ガス中の硫黄酸化物（SOx）やCO2などの排出量を大幅に削減でき、SOx排出規制への対応だけでなく、LPG船では2022年度以降の契約船から適用されるCO2排出量規制のEEDIフェーズ3に適応している。

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