国際三菱マテリアルは7月31日、連結子会社のHCスタルク・タングステン(ドイツ)が、ゴスラー工場のタングステンリサイクル能力を増強すると発表した。投資額は5000万ユーロで、タングステンスクラップの年間処理能力を現在の5000トンから7000トンへ引き上げる。新設備は2026年内に着工し、28年中の完成を予定する。

▲ゴスラー工場(出所:三菱マテリアル)
同工場では、使用済み超硬工具などから回収したタングステンスクラップを再資源化し、中間原料や粉末製品を製造している。現在、使用するタングステン原料の80%をリサイクル由来原料が占める。能力増強後は、同工場で使用する原料のほぼ全量をリサイクル由来原料で賄える見通し。
タングステンは超硬工具などに使われる重要鉱物で、鉱石資源の地域偏在や地政学リスクを背景に、安定調達が課題となっている。三菱マテリアルは2030年度までに、欧州、米州、アジア、日本のタングステン製品製造拠点でリサイクル原料の使用比率100%を目指しており、今回の投資を欧州での資源循環基盤の強化につなげる。
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