ロジスティクスNEXCO西日本は29日午前11時、令和8年熊本地震の影響で、九州自動車道など3路線の計110.8キロで通行止めが続いていると発表した。橋梁部では桁のずれやジョイントの損傷、路面の段差が確認されており、解除の見込みは立っていない。
通行止めは、九州道の益城熊本空港インターチェンジ(IC)―えびのIC間、南九州道の八代ジャンクション(JCT)―日奈久IC間、九州中央道の嘉島JCT―益城本線料金所間で、いずれも上下線が対象となっている。
九州道では、宇城氷川スマートIC―八代IC間の川田橋と、八代JCT―人吉IC間の片野川橋で、橋梁ジョイントの損傷や桁のずれ、路面の段差・開きが確認された。南九州道の八代JCT―八代南IC間にある妙見第一橋でも同様の被害が発生している。
松橋IC―宇城氷川スマートIC間や八代ICのランプ部では、路面の段差やひび割れ、隆起が確認された。高速道路を利用していた人の被害は確認されていないが、休憩施設では利用者1人と店舗スタッフ3人が負傷した。
国土交通省が同日午後2時時点でまとめた被害状況によると、八代港では、くまモンポートやコンテナターミナルの岸壁エプロンなどが被災した。耐震強化岸壁の背後に延長40メートルの段差が生じ、このうち20メートルを29日未明までに応急復旧した。
海上保安庁の巡視船「さつま」は同日午前11時30分に三角港へ入港し、給水作業の準備を進めている。基地出港時に570トンの水を搭載した巡視船「かんばい」は、午後1時に八代港へ入港する予定としていた。
熊本港では、地震で大きく動揺した着岸中の船体がフェリー渡橋に接触し、渡橋の先端部が損傷した。ガントリークレーンのほか、臨港道路でも破損や亀裂が確認された。水俣港のエコパーク水俣では液状化が発生し、立ち入り禁止となっている。
鉄道では、同日午後0時45分時点で、九州新幹線の熊本駅構内に架線の断線が確認された。熊本総合車両所の線路変状や、鹿児島線松橋駅―小川駅間の線路変状とともに点検を続けており、九州新幹線は全線で運転を見合わせている。
宅配便は5事業者で一部地域の集配停止や遅延が発生している。高速バスは福岡、熊本両県の発着便を中心に9事業者27路線が運休している。
また、熊本県を使用の本拠とする車両のうち、車検証と自賠責保険の有効期間が7月29日から8月28日までに満了する車両について、期限を8月31日まで延長する予定としている。
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