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近興の虚偽申請認定、保安基準緩和取消し処分

2020年11月9日 (月)

行政・団体近畿運輸局は9日、車両の形状を変更する不正改造が行われていたとして、大阪府摂津市の重量物輸送会社「近興」の社名を公表し、併せて緩和認定を取り消す処分を行った。

道路運送車両の保安基準では、「長大または超重量で分割不可能な荷物を輸送する大型貨物車」に対し、「構造や使用実態が特殊」であるという申請があれば運輸局長が「一定の制限」付きで保安基準を緩和認定することになっており、使用目的が厳格に制限されている。

今回の近興のケースでは、ポール・トレーラ2台について基準緩和申請が行われたにもかかわらず、保安基準の規定に反してセミトレーラとしても運用し、申請書面と異なる運用を行っていたことが、2019年11月の監査で判明した。

近畿運輸局によると、ポール・トレーラに取外し可能なグースネックを取り付けたり、板を渡したりするなどして、ポール・トレーラ以外の用途に使用していた。

同運輸局では00年以降に13事業者に対して緩和認定を取り消しているが、今回の事案については「虚偽の書類が作成され、事業者自らの使い勝手のいいように運用実態を変えていた。保安基準緩和制度の根幹を揺るがす悪質な事態だと判断した」と説明、初めて社名公表に踏み切った。

緩和認定が取り消されたことで、同社はこの2台の試用を継続できなくなるだけでなく、新たな保安基準緩和申請が6か月間できなくなる。